成長する企業を見つけ割安の段階で株を買い付けすることができれば、投資で成功します。
しかし、その割安の銘柄を見つけるのはとてもこんなんだと思いませんか?
ここでは会社の成長ステージを分析し、長期的な視野でどの部分にいるかを知り、投資する目利き力についてお伝えします。
成長する企業の3段階ステージ
創業し新規上場したあと、事業を拡大し東証一部上場へ鞍替えする。
その中には、以下のような3つのステージがあります。
1,創業期(0→1)
起業家:プロダクトの作り込み
2,成長期(0→10)
事業化:プロダクトのビジネス化
3,成熟期(10→10x10)
経営者:複数事業を取り扱う体制化
(参考:ファナンス思考)
新しい商品サービスを作り会社としてスタートする時は創業期。
この時期に会社に投資できるのはごく一部であり、超ハイリスクでもあります。
そして成長期では、プロダクトのビジネス化を進めるために一気に注目を集めます。
テレビ広告を行ったり共同プロモーションを行ったりすることで、新規顧客の認知を広めます。この時は1事業の売上が数倍に膨れ上がるステージです。
三番目の成熟期は、事業を10にするのではなく、10の事業を10個作り100に持っていくというステージです。
経営戦略の中には、10を100に引き上げることもありますが、多角化経営を目指しリスク分散をする経営は、10ある事業を10個作る。
10個作れない場合は、類似企業をM&Aをするということです。これがうまく噛み合うと事業は一気にスケールします。
M&Aで企業を買い取り多角化経営を行うステージの場合は、一気に売上利益も上昇することがあるため、こういったタイミングで投資することができれば大きな恩恵を受けることがあります。
社長には2種類いると言われております。
一つには、「起業家」。
ゼロからイチを作るクリエイティブな力が問われる社長です。
初期のステージではこういった起業家が人を集め事業としての形にしていきます。
もう一つは「経営者」。
もうすでに出来上がった事業を一気にステージアップさせるのが、経営者の仕事です。
起業家とはことなり、人を大量に集め、プロモーションで社会に認知させることで、よりパブリックな企業としてポジションを取っていきます。
このように起業家と経営者は同じ社長ではあるものの、役割がまったく異なります。
海外では起業がある程度形になってきたら、経営者にバトンタッチするため、経営陣が大きく変わることがあります。
日本でも、取締役が変更になったりした場合はこのステージの変わり目かもしれません。
このように企業というのはステージによって、経営陣の役割が変わってくるため、今がどのようなステージにいるかを見極めると面白い見方ができます。
ステージが変わった時は、特にCEOのほかCFOの人材が変わることがありますので、ここが企業の成長のサインになることがあります。
ぜひこれから投資をしようと思った場合、成長ステージという視座で分析してみて下さい。
面白いほど成長のタイミングが見えてくると思います。
追伸:
「ファイナンス思考」の本は必ずお読みになることを
オススメいたします。
売上や利益だけを見ているようでは、本当の意味での
企業の価値が計り知れません。
本質的な中身を見るためには、利益の先にある
成長ステージを見る必要があります。